『もしもの時は、家族葬をしてほしい。派手にしなくていいから』

後に残る私達に負担をかけたくなかったのでしょう。父は生前、ことあるごとに繰り返し、そう言っていました。

だから「家族葬」に関しては父の遺志を尊重しましたが、それ以外は私の想いを通しました。

きずなの式場をフルに使用した、壮大でダイナミックな祭壇。イメージを伝え、色あいやデザインも思い通りに。

家族だけのプライベートな空間には、広々した式場にゆったりと椅子が並び、ピア二ストによる生演奏も入りました。父はもっと質素にしてほしかったのかもしれませんが、わたしは家族みんなで！盛大に！豪華に！送りたかったのです。

いろいろな考え方があっていい。見栄もしがらみもなく自由にできるのが家族葬の良いところ。

お通夜が終わってから。

お葬式が始まる前に。

家族はいつでも好きな時に父に寄り添い話しかけ、頬をなでながら思いを伝えることができました。

父も満足してくれているでしょう。

それからひとつだけ、お伝えしたいことがあります。

葬儀後49日間、線香を絶やさず弔うのはとても尊いことですが、どうか無理のないように。我が家では、電気ローソクと電気で灯る線香を利用しました。

これはとても便利で安心ですよ。

津山市　福田様